卸で磨いた設計力が小売に流れ込む
熊本かのう石材を運営する株式会社メモリアルアートは、1990年に九州圏内および山口県の石材店へ墓石を卸す専門商社として出発しました。世界各地の御影石を扱い、数万パターンのお墓をデザインして石材店へ提案し続けた歳月が、いまの小売の下地になっています。2009年に「かのう石材」の名で小売部門を開始し、2025年11月に株式会社メモリアルアートを設立。2026年には株式会社中央マテリアルの石材部門を事業譲渡で引き継ぎ、事業を展開しています。井手上昌樹代表は、これまで培った知識と実績を活かし、墓石に加えてテラス墓や合同墓といった新たな埋葬方法にも挑む方針を掲げています。
一般墓を軸にした幅広い事業
株式会社メモリアルアートの事業は、一般墓の建立を中心に据えつつ、墓誌の追加彫刻、墓石のクリーニング、解体・墓じまい、設計・施工、修復、墓地紹介まで及びます。記念碑や灯篭といった石製品の販売、石材の卸売も手がけており、供養に関わる石の仕事を横断的に引き受けています。代々受け継ぐお墓として石材の種類やデザイン、彫刻内容まで自由に選べる自由度の高さは、卸時代から蓄えた引き出しの多さの表れです。
数字で確かめられる供養の選択肢
案内する小山黒迫墓地では、樹木葬のテラス墓(2霊様)が330,000円、合同墓の最上段が550,000円という料金が示されています。永代使用で管理費が不要な形式のため、承継者がいない家庭でも将来の維持費に悩まされにくくなります。正直、商社出身の会社と聞くと石の卸に強いだけかと思っていましたが、料金の明示から納骨後のメンテナンスまで小売の細部を自ら担う姿勢に、事業の厚みを感じました。


