新築だけでなく、今あるものを活かす設計
設計事務所というと新しい建物を建てる仕事を思い浮かべがちですが、Architectural Design 家吉はそこにとどまりません。これまで大切に受け継がれてきた建物のリフォームにも正面から向き合っています。暮らしのための住まい、街にひらかれたお店、地域の人が集う施設。それぞれの場所に必要なかたちを、クライアントと一緒に考えてきました。建物の大きさや用途を問わず、そこで過ごす人にとって自然で心地よいことを一貫して大切にしています。
滋賀県竜王町のこの事務所は、2008年の設立以来、住まい・店舗・施設の設計監理に加え、家具デザインや外構デザインも手がけてきました。2017年には農業部門を開設するなど、建築だけにとどまらない広がりを見せています。業務には家具や室内装飾品、建築用資材の販売も含まれ、暮らしまわり全体に関わる姿勢がうかがえます。
手放しがたい古道具を、次の使い手へ
Architectural Design 家吉ならではの取り組みが、古い道具や家具の引き取りです。リフォームや建て替えの際に出てくる思い出の品を、不要品として処分するのではなく、そこに残る時間や風合いを見つめ、古道具として次の使い手へつないでいく。簡単には手放せないものが、また誰かの暮らしの中で生き続ける。そんな循環を仕事の一部にしています。正直、設計事務所がここまで物の来歴に心を寄せる例は珍しく、印象に残りました。
この考え方は、建物への向き合い方とも通じています。今ある建物を活かし、道具に残る時間を大切にしながら、次の暮らしへ整えていく。受け継がれてきたものを、これからの生活に合うかたちへとつないでいく姿勢が一貫しています。
対話を重ねて、長く愛される空間へ
Architectural Design 家吉が設計の出発点に置いているのは、クライアントとの対話です。まだ言葉になっていない想いを聞き、暮らし方を一緒に考え、工事が進む過程も共に楽しむ。はじめから決まった正解を求めるのではなく、その人らしさやその場所らしさに馴染む答えを探していきます。一生の思い出になる家づくりを、という思いが仕事の芯にあります。
拠点は滋賀県ですが、相談は京都・大阪・奈良にも広がっています。代表の若山勉ら一級建築士3名と二級建築士1名が在籍し、滋賀県知事登録(ロ)2559号の一級建築士事務所として活動しています。営業時間は9時から19時、定休日は不定休。完成後も気軽に相談できる、身近な設計のパートナーであり続けています。


